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zoom RSS 愛猫が甲状腺機能亢進症になりました

<<   作成日時 : 2015/12/29 22:12   >>

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愛猫フレイアに、病気が発覚しました。
甲状腺機能亢進症です。
なんとなくその兆候があったので、血液検査をしてもらって判明しました。

老猫の多くがかかるという病気。
最近になって、しっかりと診断されるようになったそうで、これからますます発見数が増えるのではないかと思います。

ということで、記録の意味でも、後々役立つかもしれないので、治療のことなど、日記に書いていきたいと思います。


今回の病気の発見は、かなり予見を持って病院にかかったことが発見につながりました。
その「予見」について少し。

まず、半年くらい前から食欲旺盛なのに明らかに痩せてきたこと。見た目は元気で活動量も増すのですが、痩せてくるのは「何か変」なわけです。
フレイアの場合、その他には、

過剰にグルーミングする
多飲多尿
心拍数が速い
時々嘔吐する
(おそらく高血圧)

という微妙な変化ですが、性格がきつくなったりする子もいるようです。
もともと長毛種で暑がりなのでわかりにくいですが、代謝が高い→暑がる、というのも兆候のひとつらしいです。

診断は簡単。
血液検査で、T4と呼ばれる、サイロキシン(甲状腺ホルモン)を測定して貰うだけです。

T4の他に、FT4(遊離型のサイロキシン)を測ることもあるようですし、T4の前駆体であるT3(トリヨードサイロニン)を図ることもあるようですが、とりあえずこの甲状腺ホルモンを測ることで、甲状腺機能亢進症かどうかがわかります。

正常値は0.6〜3.9ug/dLのところ、フレイアの場合、19.7ug/dL!!!!
びっくりの高値。

5ugくらいだと、診断に迷ったりもするようですが、これだけの高い値だと診断は即確定。

早速、甲状腺ホルモンの分泌を抑える薬を与えることに。
メルカゾールという薬で、ヒト用なのだそうです。1錠を半分に割ったものも1日1回。
ヒルズから、y/dという療養食が出ていて、これに切り替える手段もあるようですが、うちはとにかく値が高いので、まずは薬で抑えることになりました。
y/dはドライフードとウエットフード(缶詰)が出ていますが、これを採用する場合、100%これだけの食事にしなくてはならないようで、時々飽きて食べなくなるフレイアには不向きかなと思います。

普通のドライフードには、平均して2.7mg/kgくらいのヨウ素が入っているらしいですが、y/dではそれがほとんどゼロに抑えられます。
y/dを補助的に使いながら、普通の食事を継続し、薬を飲ませてコントロールしていこうかなと思います。
1ヶ月後の再検査で、T4の値がどうなるか、それは重要な判断材料になると思いますが。

画像


で。
一応、甲状腺ホルモンのお話です。
喉の器官の両脇に左右一つずつあるのが甲状腺。
脳の下垂体前葉から分泌される甲状腺刺激ホルモン (TSH)の刺激で、甲状腺から分泌されるのが、甲状腺ホルモンです。
ホルモンは、血液中に分泌されて全身を回り、決まった標的器官に作用する内分泌物質ですが、甲状腺ホルモンの受容体はほとんどすべての細胞にあるため、ほぼ全身が標的器官になります。

身体の基礎代謝を上げる作用、例えば血圧を上げて、呼吸数を上げて、心拍を上げて、体温を上げて、エネルギー産生量を増やす働きをします。活動的になるってことですね。一見すると元気なように見えて、いい状態に見えますが、食べても食べても太らずにむしろ痩せていくようなら、この病気を疑った方がいいようです。

ヒトでは、自己免疫疾患の一つで、自己抗体がTSHの代わりに甲状腺を刺激して過剰に甲状腺ホルモンを分泌させてしまう「バセドウ病」などが知られていますが、猫の場合は、ヒトとは違うメカニズムのようで、まだよくわかっていないようです。


【治療の選択肢】

そこで治療の方法が、
@薬物療法
A食事療法
B放射線療法
C外科手術

なのだそうです。
@は、今回フレイアが飲むことになったメルカゾールが多いと思いますが、これは、T3がT4になるのを阻害するお薬です。難しいメカニズムは割愛すると、悪さをする甲状腺ホルモンを、その前の段階(T3)から作り出す工程をストップさせるものです。
エビフライを作るのに、パン粉までつけたのに揚げないで放置しておく、みたいな感じです。

Aは、もっと前の段階から働きをストップさせます。甲状腺ホルモンの原料となるヨウ素が限りなく少ないフードなので、つまり、エビフライを作るのにエビを提供しない、って感じですね。
材料が無ければエビフライはできません。

Bは、放射性ヨウ素を使う方法です。
放射性ヨウ素を用いる治療は、確実に作用するので、ヒトの場合では手術よりも頻繁に適応されるようです。
これまでの流れで、エビフライで例えると、・・・・

たくさん仕入れたエビの中に「固めるテンプル」をエビの形にまとめた偽物が入っていて、油に入れて揚げようと思ったら、油ごと固めちゃってダメにしちゃう、みたいな感じでしょうか。
(ちなみに、固めるテンプルっていうのは、油に製品粉末を入れて固めてゴミ箱に捨てられる形状にする製品です)

・・・む、難しい・・・エビフライに例えるのはちょっと無理があったかも?


ただ、放射性ヨウ素を使う方法は、動物には、日本ではほとんど行われていないようです。
というのも、体の中に放射性物質を入れるので、体から放射線が出るのです。当然、治療後の体内から出るもの(汗、糞便、尿など)も放射能を持つので、入院して、それらを徹底的に管理して、適正に処理する必要があるのです。

少し脱線しますが、
原発事故の後、「下水汚泥から放射能がー」と騒ぎになったのは、医療用に放射性ヨウ素(ヨウ素131)を使用している患者さんが自宅で排便等をして、それが下水道に・・・という話。ありましたよね。

甲状腺ガンの患者さんの場合、1回の治療で多い時には73億ベクレルもの放射性ヨウ素が投与されるらしいのです。ヨウ素131は半減期が9日なので、病院では入院患者の排泄物などを保管して、ヨウ素が40ベクレル/L 以下になるまで待って下水に流すのだそうです。
患者さんは体内に残るヨウ素が5億ベクレル程度まで下がれば退院できるらしいのですが、自宅に帰って排出したものは下水に出ますよね。

___閑話休題___

それで、なぜ放射性ヨウ素が効くのか、という話でした。
体が摂取したヨウ素は、ほぼすべてが甲状腺に行って、甲状腺ホルモンを作るのに使われます。
ヨウ素が放射化した放射性ヨウ素(131)も、例外なく甲状腺に集まります。
しかも、甲状腺ホルモンをジャンジャン作っている細胞(過形成細胞、ガン化している細胞)に集まります。
集まった先で放射線を出すので、その細胞を障害し、破壊します。

つまり、異常な働きをしている甲状腺の細胞だけを的確に破壊する。他の細胞にはほとんど影響を与えない。

というのが放射性ヨウ素を使った治療のメリットです。ピンポイントで効くのは、ヨウ素が甲状腺に集まる仕組みがあるから、です。
便利ですね。

Cは、外科手術で、肥大化している甲状腺を取り除く方法です。
両方あるので、片方取るのはさほど問題ないようです。
ただ、両方取ってしまうと、今度は甲状腺ホルモンが全く作られなくなってしまうので、甲状腺ホルモンの投与が必要になります。これもまた一生投薬になってしまい本末転倒といえなくもないかも。
でも、甲状腺機能亢進症はなくなるので(むしろ低下症が心配になる)、根本治療の一つではあると思います。

別の問題としては、甲状腺の上には、副甲状腺という小さな組織があって、ここからパラソルモンというホルモンが分泌されています。パラソルモンは、血中のカルシウム濃度を上昇させる(カルシウムの吸収促進)という重要な働きをしているので、甲状腺除去の際に一緒に切除してしまうと、致命的になる可能性があるそうです。


どれも一長一短。副作用がない治療法などないですね。
多かれ少なかれ、何らかのリスクはあります。
どのリスクを許容するかは人それぞれの判断ですが、自分で判断できないペットのためには、飼い主が勉強して、悩んで、選択していくしかありません。
それに、生物の体というのはファジーなもので、個体差が大きいのです。

このブログを検索してここまで読んでくださった方が、もし甲状腺機能亢進症の治療で悩んでいるなら、私はこの治療法を選択したけど、あなたは自分で考えてね、というしかありません。

フレイアは薬をしばらく飲んでみますが、副作用で苦しむようなら、別の治療法を模索するかもしれません。
きっちりではなく、ゆるい感じで、いろいろ試してみるのもいいかもしれません。


とにかく、フレイアにより良い未来を。



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甲状腺機能亢進症の治療経過〜1ヶ月後
愛猫が甲状腺機能亢進症になったと言う話を書きました。 (http://tanunyan.at.webry.info/201512/article_7.html) ...続きを見る
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