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zoom RSS ホルミシス効果ってほんと?

<<   作成日時 : 2011/04/01 01:24   >>

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ミクシに書いたのを転載します。


「人は放射線になぜ弱いか」(講談社ブルーバックス)
という本を読んでいる。
読んでいると言っても、今は活字読む気ないモードなので、ぺらぺらとめくっているだけ。
でもなんとなくわかるのは、この本は、放射線は体に悪くない、むしろ有益、という論調で書かれている。

ぺらぺらとやっていると、ホルミシス効果という項目が目に留まった。

少量の放射線なら、逆に人体に有効である、という効果のことで、ホルモンの様な働きをするという意味の「ホルミシス」という用語が当てられている。

著者は近藤宗平という阪大名誉教授だが、この人は放射線物理学から遺伝学、基礎医学に転向した学者で、地道に研究を重ねたらしい。
データもしっかりとしている。

こんなデータだ。

長崎で原爆により放射線量を浴びた人と浴びなかった人の年間死亡率を30年後に調べたというもの。

それによると、50歳までは両者にほとんど違いがない。
しかし60歳を超すと、被曝した人の方が、有意に死亡率が低いのだという。

これについて、彼自身がこんな考察をしている。

「被曝手帳を持っている人は、健康な人に比べて頻繁に検査を受け(医療費無料のため)、普段から健康に気を配っている。だから寿命が延びたのだ」


他の医者や学会の見解も同じだったという。
それは大いにある。
頻繁に検査を受ければ、小さな変化により早く気が付くことができる。例え小さなガンができても、早期治療が可能だ。


しかし数年後、彼は別の発想をするに至る。
それが冒頭で紹介した「ホルミシス効果」だ。
放射線を浴びたおかげで、かえって健康になって、寿命が延びたんじゃないか。と。


そこで、更に彼は、被曝手帳を持っている集団に対して、被曝量が適当に増えると死亡数(18年間の合計)が減少sる傾向にあるかどうかを調査した。

結果は、男性の場合、50〜100ラドを被曝した人達の死亡率は、被曝していない人よりも10%低いことが判明したのだと言う。
(※ラドというのは昔の単位で、今はグレイという単位を使っている。旧単位のラドとは1Gy=100ラドの関係にある。放射線の作用の強さを表す線量のこと。照射された物体への作用量を表す単位)

うーん。
著者も言っているが、10%では有意とはいえない。

そこで、ガン以外での死亡率を調べたら、被曝しなかった人に比べて35%も死亡数が少ないというデータが出た。


とまぁ、これで、少量の放射線なら有益だというのがホルミシスの考え方のようだ。

でも、よっく読んでみると、結局は、死亡率は10%しか違わない。

つまり、誤差範囲でしかない。

「放射線を浴びると、ガン以外で死ぬ人が減る」というこの言葉の一方に、ガンで死ぬ人は増えている事実(データ)がある。

他の病気で死ぬよりもガンで死ぬことが多いからそうなっているだけでしょ。


って思いません??



さらっと読んだら、

「少量の放射線を浴びると、かえって長生きができる」

という誤解を生みます。だから少しくらいなら浴びた方がいいのよ。って言っているように見えますね。


でもでも、実際によく良く読んでみると、

「少量の放射線なら、染色体異常頻度が増えて、細胞障害を受けるのは間違いないけど、ガン以外の病気(怪我も含むのかな?)で死亡する率は減りますよ」


と言っているだけにすぎないのです。


長崎の被爆者の方で、被曝手帳を持っておられる方は特殊な集団です。
医療費がタダで、頻繁に検査を受け、ガンになることを前提に健康に気をつけておられます。

そういう人たちと、普通に生活している人達を比較してはいけません。

しかも、ガン以外で死ぬ率は低くても、ガンで死ぬ率は高いのです。


ホルミシス効果がプラシーボ効果と同じような言葉に見えてきたのは私だけでしょうか。

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