光の方へ・・・

アクセスカウンタ

zoom RSS 代替医療の危険

<<   作成日時 : 2010/07/18 03:14   >>

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 3

先週、新聞に報道された事件で、「ビタミンKを投与せずに乳児が死亡した」というニュースを知りました。


ビタミンKは血液凝固を補助するために必要で、乳児はそれが十分に作れないことがあるので、生後1か月の間に計3回、投与することが決められているそうです。
粉ミルクには、βカロチンをはじめとした種々のビタミンとともにビタミンKが添加されていることがあるので、それほど神経質になる必要はないのですが、特に母乳で育てる場合には、ビタミンK欠乏症になってしまうことがあるのだそうです。
そのため、産婦人科の多くは、生後5日目頃に、ビタミンKのシロップを飲ませてそれを補うようです。

ビタミンK欠乏症は新生児メレナとも呼ばれ、それが起こると、元気だった赤ちゃんが突然血を吐いたり、血便になったりします。
ビタミンKを注射するとすぐ治まるとはいえ、ひどくなれば、出血が止まらず輸血が必要になるなどの危険な状態にも陥ります。

そんな大事なビタミンK。
しかも、ほぼ全ての新生児に投与することが決められているにもかかわらず、どうして「ビタミンKを投与しない」などということが起こったのでしょうか。

そこに、非常に重要な問題が潜んでいたので、日記にとり上げてみました。


世の中には、「代替医療」というものが存在しています。
それは通常、西洋医学に基づく薬ではなく東洋医学や漢方薬を用いる、などといった意味で使われることが多いのですが、その究極の場所にいるのが、自然治癒力に頼った自然療法です。

もちろん、人間には自然治癒力というものが備わっていて、それが体を守っていることは認めます。

でもだからといって、全ての近代医学を否定する、拒否するという考え方は極端すぎます。

代替医療を、近代医療を補助する医療として位置付けている人達は良いのですが、いわゆる過激派というか、代替医療しか認めないと強く主張する人達もいて、そういう人たちが集まっている団体も存在します。
ホメオパシーを信じ、ホメオパシーのみを正しいとする一部の団体です。

今回のこの事件は、その団体に所属する助産師が、彼女の信じる代替医療の治療薬(小さな砂糖の粒に、薬草などから得た物質をごく低濃度染み込ませた「レメディー」という、ほぼ偽薬に等しい物)を、ビタミンK の錠剤の代わりに、あたかもビタミンKの錠剤であるかのように投与したことが原因でおきました。


自らがその団体の理念を信じているのは問題にはなりません。自らの責任によって、西洋医学に基づく薬などを拒否するというのは構わないのです。

問題は、彼女が、近代医学に基づいた医療制度上の資格「助産師」を持ち、その肩書きの上で偽薬を与えたことにあります。
助産師は、看護師が更に勉強を重ねて取ることができる資格。
当然、妊婦は彼女を信頼し、彼女の仕事に自分の子供の命を預けていたはずです。
それを、何の説明もなく、勝手に偽薬を投与し、それが原因で赤ちゃんの命が失われたのです。
殺人に近い行為だと思いませんか?

代替医療は否定しません。
治療を受ける人本人が、選択肢の一つとして考えていくのは構わないと思います。
ただ、それを他人に押し付けてはいけないし、ましてや近代医学を行うことを前提に与えられた資格にある人が行ってはいけないのです。
もし医療従事者が自分の信念をどうしても通したいなら、「自分は代替医療を推奨していて、そのための治療をします」と宣言しなくてはいけません。とはいえ、法律上認められた身分にある人しか治療にあたれないので、その時点で許されない行為ではあるのですが。


私はアロマテラピーをやっていますが、アロマテラピーは万能の薬には決してなれないことを十分に理解しています。
アロマテラピーでは、風邪が良くなったり、頭が痛いのが治ったり、腰が痛いのが治ったりはしません。
決して薬ではないのです。

何かの治療に使えるものではありません。

ただ、香りと香りの成分が、心や体によい作用をもたらすことはあるかもしれません。
香りを嗅ぐことによって起こる脳への刺激、アロママッサージによって、香り成分が肌へと浸透して起こる体への反応。
反応によって、体の自然治癒力を高まることはあるかもしれません。
それによって症状が良くなるような体の不調もあるでしょう。
でも、それだけです。

事実があるだけ。あくまでも、個人の体験です。万人に当てはまるとは限りません。

アロマテラピーは、生活の質をほんの少し豊かにしれくれるかもしれないもの。
万能ではないのです。
それは決して忘れないで欲しいと、そう思っています。


画像

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
ナイス

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
サイモン・シンの「代替医療のトリック」でも、アロマセラピーについては、病気は治らないが気分に対する効果はある、的な評価でした。妥当なところでしょう。限界をわきまえていることがだいじなんだよね。

過激ホメオパシーはそこが無茶だから

ところで、なぜ写真がバッタの交尾・・・
きくまこ
2010/08/22 20:38
大事なのは赤紫蘇。
これで紫蘇ジュースを作って飲むのですよ。
クエン酸を使ってジュースにするので、暑い夏の一杯には最適です♪
代替医療も、健康維持のためという程度ならよいのですけど。
バッタじゃなくて
2010/08/24 00:30
てっきり、バッタの交尾を見せたいのかと・・

サイモン・シンは必読ですよ
きくまこ
2010/08/30 01:18

コメントする help

ニックネーム
本 文
代替医療の危険 光の方へ・・・/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる